【脱初心者】バンドウォークを正しく理解する インジケーターごとの違いとは?

「バンドウォークはいつ発生するの?」
「インジケーターごとの違いはあるの?」
「バンドウォークを使った戦略は?」

結論:ボリンジャーバンドだけでトレードは危険。○○を使うべし!

ボリンジャーバンドを戦略に取り入れている人は多いと思います。ですが、バンドウォークに対する理解は完璧でしょうか?

・バンドウォークの正しい使い方
・他のインジケーターとの正しい組み合わせ
・勝率アップへの貢献

これらを正しく理解することで、バンドウォークの活用方法が正しく身につきます。

初心者からの脱却を目指している方は是非最後まで読んでみてください!

バンドウォークとは何か?

バンドウォークとは、ボリンジャーバンドにおいて、価格がバンドの±2σ(シグマ)ラインに沿って動く現象を指します。

これは、強いトレンドが発生している際に見られる特有のパターンです。

ボリンジャーバンドの基本とバンドウォークの重要性

ボリンジャーバンドの基本

ボリンジャーバンドは、テクニカル分析の一つで、価格の変動範囲を視覚的に示すための指標です。

ジョン・ボリンジャーによって開発され、株式や為替などの金融市場で広く利用されています

ボリンジャーバンドは、移動平均線とその上下に配置されたバンド(±2σ)から構成され、価格の変動性を把握するのに役立ちます。

 

ボリンジャーバンドの仕組み

ボリンジャーバンドは、移動平均線(通常は20日移動平均線)を中心に、その上下に標準偏差を加えたバンドを描きます。

標準偏差は、価格の変動性を示す指標であり、価格がどれだけ移動平均線から離れているかを示します。

ボリンジャーバンドの仕組みは以下の通りです:

下部バンド: 移動平均線から標準偏差の2倍を引いたラインです。

中央線(移動平均線): 過去一定期間の平均価格を示します。

上部バンド: 移動平均線に標準偏差の2倍を加えたラインです。

 

ボリンジャーバンドの計算方法

ボリンジャーバンドの計算方法は以下の通りです:

 

  1. 移動平均線の計算:
    • 過去20日間の終値の平均を計算します。
    • 例: ( \text{移動平均線} = \frac{\sum_{i=1}^{20} \text{終値}_i}{20} )
  2. 標準偏差の計算:
    • 過去20日間の終値の標準偏差を計算します。
    • 例: ( \sigma = \sqrt{\frac{\sum_{i=1}^{20} (\text{終値}_i – \text{移動平均線})^2}{20}} )
  3. 上部バンドと下部バンドの計算:
    • 上部バンド: ( \text{移動平均線} + 2\sigma )
    • 下部バンド: ( \text{移動平均線} – 2\sigma )

 

ボリンジャーバンドの活用方法

ボリンジャーバンドは、価格の変動性を把握し、トレンドの強さや転換点を見極めるために活用されます。

以下は、ボリンジャーバンドの主な活用方法です:

  1. バンドウォーク:
    • 価格が上部バンドや下部バンドに沿って推移する現象で、強いトレンドが継続していることを示します。
  2. バンドの収束と拡大:
    • バンドが収束(スクイーズ)した後に拡大(エクスパンション)する際に、価格の大きな変動が予測されます。
  3. 逆張りのシグナル:
    • 価格が上部バンドに達した場合は売りシグナル、下部バンドに達した場合は買いシグナルとされることがあります。

バンドウォークの特徴と見極め方

ではどのように見極めたらよいでしょうか?

バンドウォークの特徴

バンドウォークの定義は正しくされていない模様ですので個々の判断により異なりがあります。

  1. トレンドの継続:
    • バンドウォークが発生しているときは、上昇トレンドの場合は価格が+2σラインに沿って推移し、下降トレンドの場合は-2σラインに沿って推移します。
    • これは、相場の勢いが強く、トレンドが継続していることを示します。
  2. エクスパンションとスクイーズ:
    • ボリンジャーバンドがエクスパンション(拡大)しているときにバンドウォークが発生しやすいです。エクスパンションは、価格が大きく変動していることを意味します。
    • 逆に、バンドがスクイーズ(収束)しているときは、相場がもみ合い状態であり、その後にバンドウォークが発生する可能性があります。

 

バンドウォークの見極め方(ボリンジャーバンド)

  • レンジ相場のブレイク:
    • レンジ相場をブレイクしたときにバンドウォークが発生することがあります。レンジ相場が長いほど、ブレイク後の値動きが大きくなる傾向があります。
  • オシレーターの確認:
    • RSIなどのオシレーターが上下に張り付いているときも、バンドウォークのサインといえます。これは、相場が過熱していることを示します。

ボリンジャーバンドだけでも判断は可能ですが、それだけでトレード戦略に加えるのはマズそう…

 

バンドウォークが発生する条件

では定義が正しくされないのなら基準や条件などはどのようなモノなのでしょうか?

バンドウォークが発生するためには、以下の条件が揃うことが重要です。

  1. 強いトレンドの存在:
    • バンドウォークは、上昇トレンドまたは下降トレンドが強く継続している場合に発生します。価格が一方向に大きく動いていることが必要です。
  2. ボリンジャーバンドの拡大:
    • ボリンジャーバンドが収束(スクイーズ)した後に拡大(エクスパンション)することが条件です。バンドが広がることで、価格の変動範囲が大きくなり、トレンドが強まります。
  3. 価格のバンドタッチ:
    • 価格がボリンジャーバンドの上部バンドや下部バンドに頻繁にタッチすることが条件です。これにより、トレンドが強く維持されていることが確認できます。
  4. 高い出来高:
    • バンドウォークが発生する際には、通常、出来高も増加します。高い出来高は、トレンドの信頼性を高める要素となります。
  5. 市場の勢い:
    • 市場全体の勢いが強い場合、バンドウォークが発生しやすくなります。特に、重要な経済指標の発表や企業の決算発表など、市場に大きな影響を与えるイベントがあるときに発生しやすいです。

バンドウォークが発生する条件を理解することで、トレンドの強さを見極め、効果的な取引を行うことができます。

バンドウォークのインジケーターごとの見極め方

バンドウォークを見極めるためには、いくつかのインジケーターを組み合わせて使用することが効果的です。

以下に、代表的なインジケーターとその見方を説明します。

1. ボリンジャーバンド

  • ボリンジャーバンドは、価格が±2σラインに沿って動く現象をバンドウォークと呼びます。価格がバンドの外側に沿って連続して動く場合、強いトレンドが発生していることを示します。

2. RCI(Rank Correlation Index)

  • RCIを使用する場合、期間26と期間52の2本のRCIを表示します。どちらも+100%付近に張り付いていれば上昇のバンドウォーク、-100%付近に張り付いていれば下降のバンドウォークが発生していると判断します。

3. 移動平均線(MA)

  • 移動平均線を使用することで、価格が移動平均線に戻らずにバンドウォークが発生しているかどうかを確認できます。特に、短期と長期の移動平均線を組み合わせることで、トレンドの強さを判断します。

4. MACD(Moving Average Convergence Divergence)

  • MACDは、トレンドの方向と強さを確認するために使用されます。MACDラインがシグナルラインを上抜けまたは下抜けする場合、バンドウォークの発生を示唆します。

5. RSI(Relative Strength Index)

  • RSIは、価格が過熱しているかどうかを判断するために使用されます。RSIが70以上の場合は買われすぎ、30以下の場合は売られすぎと判断し、バンドウォークのサインとして利用します。

これらのインジケーターを組み合わせて使用することで、バンドウォークの発生をより正確に見極めることができます。

あくまでもボリンジャーバンドとの組み合わせ判断ですので間違えないように!

バンドウォークのトレード戦略

ここからは以上を踏まえ、他のインジケーターとの組み合わせを詳しく見ていきましょう!

RCIとボリンジャーバンドの組み合わせ

ボリンジャーバンドとRCI(Rank Correlation Index)を組み合わせることで、バンドウォークの発生をより正確に判断することができます。

以下にその方法を説明します。

バンドウォークの判断方法

  1. ボリンジャーバンドの設定:
    • ボリンジャーバンドをチャートに表示し、±2σのバンドを確認します。
  2. RCIの設定:
    • RCIを期間26と期間52の2本表示します。RCIは、価格の順位相関を示すオシレーター系の指標で、±100%の範囲で推移します。
  3. RCIの張り付き確認:
    • 上昇トレンドの場合、RCIが+100%付近に張り付いているかを確認します。下降トレンドの場合は、RCIが-100%付近に張り付いているかを確認します。
    • 2本のRCIが同時に+100%または-100%付近に張り付いている場合、バンドウォークが発生していると判断します。
  4. ローソク足の位置確認:
    • ローソク足がボリンジャーバンドの上部バンド(+2σ)または下部バンド(-2σ)に沿って推移しているかを確認します。これにより、トレンドの強さを確認します。

 

利益確定と損切りの判断

  1. 利益確定のタイミング:
    • 利益確定のタイミングは、RCIが+80%以上に達し、価格がボリンジャーバンドの上部バンドに接触した場合です。この時点で利益を確定することで、過熱感による反転リスクを回避します。
    • 目標利益率を設定し、例えば価格が10%上昇した時点で利益確定する方法も有効です。
  2. 損切りのタイミング:
    • 損切りのタイミングは、RCIが-80%以下に達し、価格がボリンジャーバンドの下部バンドに接触した場合です。この時点で損切りを行うことで、さらなる損失を防ぎます。
    • 事前に設定した損失許容範囲(例えば5%の下落)に達した時点で損切りを行う方法も有効です。

 

移動平均線とMACDの活用

移動平均線とMACD(Moving Average Convergence Divergence)を組み合わせることで、バンドウォークの発生をより正確に判断することができます。

以下にその方法を説明します。

 

バンドウォークの判断方法

  1. 移動平均線の設定:
    • 短期移動平均線(例:20日移動平均線)と長期移動平均線(例:50日移動平均線)をチャートに表示します。
    • 短期移動平均線が長期移動平均線を上抜ける(ゴールデンクロス)または下抜ける(デッドクロス)タイミングを確認します。
  2. MACDの設定:
    • MACDライン(短期の12日間EMAから長期の26日間EMAを引いた値)とシグナルライン(9日間のMACDラインの単純移動平均)を表示します。
    • MACDラインがシグナルラインを上抜ける(買いシグナル)または下抜ける(売りシグナル)タイミングを確認します。
  3. バンドウォークの確認:
    • 価格がボリンジャーバンドの上部バンド(+2σ)または下部バンド(-2σ)に沿って推移しているかを確認します。
    • 移動平均線とMACDのシグナルが一致している場合、バンドウォークが発生していると判断します。

 

利益確定と損切りの判断

  1. 利益確定のタイミング:
    • 価格がボリンジャーバンドの上部バンドに接触し、MACDラインがシグナルラインを下抜けるタイミングで利益確定を行います。
    • 目標利益率を設定し、例えば価格が10%上昇した時点で利益確定する方法も有効です。
  2. 損切りのタイミング:
    • 価格がボリンジャーバンドの下部バンドに接触し、MACDラインがシグナルラインを上抜けるタイミングで損切りを行います。
    • 事前に設定した損失許容範囲(例えば5%の下落)に達した時点で損切りを行う方法も有効です。

バンドウォークのメリットとデメリット

バンドウォークのメリット

  1. トレンドの強さを確認できる:
    • バンドウォークは、強いトレンドが継続していることを示すため、トレンドの強さを確認するのに役立ちます。これにより、順張りのトレード戦略を採用しやすくなります。
  2. エントリーポイントの明確化:
    • 価格がボリンジャーバンドの上部バンドや下部バンドに沿って推移するため、エントリーポイントが明確になります。これにより、トレードのタイミングを見極めやすくなります。
  3. トレンドフォローの効果:
    • バンドウォークが発生している場合、トレンドフォローの戦略が効果的です。トレンドに乗ることで、大きな利益を狙うことができます。

 

バンドウォークのデメリット

  1. 逆張りのリスク:
    • バンドウォークが発生している場合、逆張りのトレードはリスクが高くなります。トレンドが強いため、逆張りのエントリーが失敗する可能性が高いです。
  2. トレンドの終焉を見極めにくい:
    • バンドウォークがいつ終わるかを正確に見極めるのは難しいです。トレンドが急に反転することもあるため、利益確定や損切りのタイミングを見誤るリスクがあります。
  3. 過信による損失:
    • バンドウォークに過信してトレードを続けると、トレンドが反転した際に大きな損失を被る可能性があります。適切なリスク管理が必要です。

 

バンドウォークを利用する際の注意点

  1. リスク管理の徹底:
    • バンドウォークを利用する際には、必ずリスク管理を徹底しましょう。損切りラインを設定し、トレンドが反転した際に迅速に対応できるように準備しておくことが重要です。
  2. 市場の動向を常にチェック:
    • 経済指標の発表や企業の決算発表など、市場に大きな影響を与えるイベントを常にチェックし、トレードの判断材料とします。
  3. 過信しない:
    • バンドウォークが発生しているからといって、必ずしもトレンドが継続するわけではありません。過信せず、常に冷静な判断を心がけましょう。
  4. 複数の指標を併用:
    • ボリンジャーバンドだけでなく、RCIや他のテクニカル指標を併用することで、トレンドの強さや反転の兆候をより正確に判断することができます。

まとめ

バンドウォークは、ボリンジャーバンドの上部バンドや下部バンドに沿って価格が推移する現象で、強いトレンドが継続していることを示します。

バンドウォークを理解し、活用することで、トレンドの強さを見極め、効果的なトレードを行うことができます。

バンドウォークの総括

バンドウォークは、強いトレンドが発生している際に見られる現象であり、価格がボリンジャーバンドの上部バンドや下部バンドに沿って推移することが特徴です。

バンドウォークが発生するためには、強いトレンドの存在、ボリンジャーバンドの拡大、価格のバンドタッチ、高い出来高、市場の勢いなどの条件が揃うことが重要です。

バンドウォークを活用したトレードのポイント

以上の事からバンドウォークを活用したトレードのポイントをまとめておきます。

  1. トレンドの確認:
    • ボリンジャーバンドとRCIを組み合わせて、トレンドの強さを確認します。RCIが+100%または-100%付近に張り付いている場合、バンドウォークが発生していると判断します。
  2. エントリーポイントの見極め:
    • 価格がボリンジャーバンドの上部バンドや下部バンドに接触した際にエントリーを検討します。トレンドの方向に順張りでエントリーすることが効果的です。
  3. 利益確定と損切りの設定:
    • 利益確定のタイミングは、RCIが+80%以上に達し、価格がボリンジャーバンドの上部バンドに接触した場合です。損切りのタイミングは、RCIが-80%以下に達し、価格がボリンジャーバンドの下部バンドに接触した場合です。

今後のトレードに向けてのアドバイス

  1. リスク管理の徹底:
    • トレードにおいては、リスク管理が非常に重要です。事前に損失許容範囲を設定し、損切りラインを守ることが大切です。
  2. 市場の動向を常にチェック:
    • 経済指標の発表や企業の決算発表など、市場に大きな影響を与えるイベントを常にチェックし、トレードの判断材料とします。
  3. 継続的な学習と改善:
    • トレードのスキルを向上させるために、継続的な学習と改善を行います。過去のトレードを振り返り、成功と失敗の要因を分析することが重要です。

バンドウォークを活用したトレードは、トレンドの強さを見極めるための有効な手法です。これらのポイントを押さえ、リスク管理を徹底することで、より効果的なトレードを行うことができます。

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